「オキナワ マリオット リゾート & スパ」の宿泊記やレビューを探していて、ホテル名が変わっていることに戸惑っていませんか?かつての名門ホテルは、現在「オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ」として生まれ変わっています。マリオット時代のラグジュアリーな空間はそのままに、沖縄県内最大級のプールや緑あふれるロビーなど、よりリゾート感を高めた施設へと進化を遂げました。
この記事では、旧マリオット時代からのファンである筆者が、リブランド後の変化や実際の宿泊体験を詳細にレポートします。家族連れやダイバーにもおすすめできるポイントを網羅しましたので、ホテル選びの参考にしてください。
| チェック項目 | 詳細評価 |
|---|---|
| 旧名称 | オキナワ マリオット リゾート & スパ |
| 現名称 | オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ |
| プール | 県内最大級のガーデンプール(夜間営業あり) |
| 朝食 | 肉厚バーガーやクロッフルが人気のブッフェ |
オキナワマリオットからのリブランドと現在の魅力
2021年10月、オキナワ マリオット リゾート & スパは「オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ」として新たなスタートを切りました。名称は変わりましたが、建物自体が持つ重厚感や高台からの絶景は健在です。ここでは、リブランドによって具体的に何が変わったのか、そして現在どのような魅力があるのか、5つの視点から深掘りしていきます。
マリオットからオリエンタルホテルへの変更点
最大の変化は、ホテルのコンセプトが「島とあそぶ森とつながる」という、より沖縄の自然(やんばる)を意識したテーマに刷新されたことです。マリオット時代は西洋的なラグジュアリーさが前面に出ていましたが、現在はエントランスに足を踏み入れた瞬間から、沖縄の自生植物をふんだんに配置した「クラブラウンジ」のような開放的な空間が広がります。
サービス面では、マリオットの会員特典(ボンヴォイ)は適用されなくなりましたが、独自の会員制度や公式サイト予約の特典が充実しました。特にアメニティバーの設置や、ロビーでのウェルカムドリンクなど、宿泊者全員が享受できるサービスが強化されており、ブランド変更による質の低下を感じさせない工夫が随所に見られます。
やんばるの森を感じるロビーの雰囲気
ホテルに入って最初に驚くのが、ロビーエリアの大胆な改装です。天井まで届くような植栽が配置され、まるで森の中にいるようなリラックスした空気が流れています。以前のクラシカルな雰囲気も素敵でしたが、現在のデザインはリゾートの高揚感をより一層高めてくれます。
このロビーは単なる通過点ではなく、滞在そのものを楽しむスペースとして機能しています。宿泊者が自由に利用できるアメニティベース「Arin Krin(アリンクリン)」もここにあり、必要なアメニティをバイキング形式で選べる楽しさがあります。洗顔料や入浴剤だけでなく、貸し出しボードゲームなども用意されており、家族連れには嬉しいポイントです。
クラブラウンジの進化と特別感
リブランドに合わせて、クラブラウンジも大幅にリニューアルされました。高層階のクラブフロア宿泊者だけがアクセスできるこの空間は、緑に囲まれた特別なサンクチュアリとなっています。朝食からイブニングカクテルまで、時間帯によって表情を変えるフードプレゼンテーションは圧巻です。
特筆すべきは、以前よりもカジュアルかつモダンな内装になり、リラックスして過ごせるようになった点です。仕事を持ち込んでワーケーションをするのにも最適ですし、夜にはアルコールを片手に静かな時間を過ごすこともできます。マリオット時代の上質さを残しつつ、より現代のニーズに合わせた快適性が追求されています。
どんな旅行者に最適か?
このホテルは、特に「アクティブ派」と「ホテルおこもり派」の両方を満足させる稀有な存在です。許田インターチェンジから近く、美ら海水族館がある北部エリアへのアクセスが良いと同時に、恩納村のリゾートエリアへも行きやすいため、観光の拠点として非常に優秀です。
一方で、広大なプールやスパ施設、充実した朝食ブッフェがあるため、ホテルから一歩も出ずに過ごす滞在スタイルも確立できます。カップルでの記念日旅行はもちろん、キッズプールやスライダーが充実しているため、小さなお子様連れのファミリー層からの支持も厚いのが特徴です。
総合的なコストパフォーマンス
宿泊料金と提供される体験のバランスを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。特にオフシーズンや早期予約を利用すれば、ハイクラスホテルでありながら比較的手の届きやすい価格帯で宿泊できることがあります。全室オーシャンビューで44平米以上という広さを確保している点を考慮すると、同価格帯の他ホテルと比較しても満足度は高いでしょう。
マリオットブランドが外れたことで「質が落ちたのではないか」と心配される方もいるかもしれませんが、実際には施設改修やサービスの見直しによって、満足度はむしろ向上していると感じる場面が多くあります。ブランド料が上乗せされていない分、実質的な価値は高まっていると言えるかもしれません。
県内最大級!ガーデンプールの楽しみ方
このホテルの最大のハイライトとも言えるのが、全長170mにも及ぶ広大なガーデンプールです。高台にあるため、プールサイドからの眺望も抜群で、東シナ海に沈む夕日を眺めながら泳ぐことができます。ここでは、プールの具体的な魅力と楽しみ方を3つのポイントに絞って紹介します。
昼と夜で表情を変えるナイトプール
日中は青い空と緑の木々に囲まれた爽やかなリゾートプールですが、日没とともにその雰囲気は一変します。幻想的なライトアップが施されたナイトプールは、大人のためのラグジュアリーな空間となります。夏場など期間限定で夜間営業が行われており、日中の強い日差しを避けて泳ぎたい方にも最適です。
プールサイドにはバーカウンターも設置され、カクテルや軽食を楽しむことができます。水面に映るライトの揺らめきを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのは至福のひとときです。リゾートホテルならではの非日常感を味わうなら、ぜひ夜のプールタイムを体験してみてください。
子供も大満足のキッズエリアとスライダー
ファミリー層に絶大な人気を誇る理由の一つが、全長47.5mのロングウォータースライダーです。ホテルのプールにあるスライダーとしては本格的で、子供だけでなく大人も十分に楽しめるスリルがあります。監視員も常駐しているため、安心して遊ばせることができるのも親御さんにとっては高評価ポイントです。
また、水深の浅いキッズプールも完備されており、小さなお子様のプールデビューにも最適です。一部のエリアには日よけも設置されているため、直射日光を気にしすぎることなく遊べます。浮き輪のレンタルサービスなどもあり、手ぶらでプールを楽しめる環境が整っています。
プールサイドでのリラックス体験
泳ぐだけでなく、プールサイドで「何もしない贅沢」を味わうのもおすすめです。デッキチェアやカバナ(有料の場合あり)が多数配置されており、読書をしたりお昼寝をしたりと、思い思いの時間を過ごせます。高台にあるため心地よい風が抜け、真夏でも快適に過ごせるエリアが多いのが特徴です。
プールサイドからは、東シナ海の水平線が一望できます。特に夕暮れ時のサンセットは息をのむ美しさで、多くの宿泊者がこの時間帯に合わせてプールサイドに集まります。インスタ映えするフォトスポットも多く、旅の思い出を残す場所としても最適です。
全室オーシャンビューの客室と設備
旧マリオット時代から変わらない大きな強みが、全室オーシャンビューかつ44平米以上という客室のスペックです。どの部屋に泊まっても、窓の外には沖縄の美しい海が広がっています。ここでは、客室の特徴やアメニティについて詳しく解説します。
広々とした客室レイアウトと眺望
最も標準的な「スーペリアルーム」でも44.6平米という広さを誇ります。スーツケースを2つ広げても全く邪魔にならない余裕があり、エキストラベッドを入れても圧迫感がありません。全室にプライベートバルコニーが付いており、朝起きてすぐに海風を感じることができます。
客室のデザインは、リゾートらしい明るい色調でまとめられています。また、高層階の部屋からは名護湾のパノラマビューを楽しむことができ、天気の良い日には遠くの島々まで見渡せます。室内の大きなガラス窓際に設置されたソファベッド(デイベッド)は、海を眺めながらくつろぐのに最高の特等席です。
バスルームも広々としており、バスタブと洗い場が独立しているタイプが多いため、日本人には使い勝手が良い造りになっています。大理石を使った高級感のある内装は、優雅なバスタイムを演出してくれます。
快適な滞在を支える室内設備
リブランドに伴い、客室内のテレビがスマートTVに変更されるなど、設備面でもアップデートが行われています。自身のスマートフォンやタブレットを接続して動画コンテンツを楽しんだり、ホテルのインフォメーションを大画面で確認したりすることが可能です。Wi-Fi環境も良好で、ストレスなく通信できます。
また、ベッドにはシモンズ社製のマットレスが採用されており、遊び疲れた体をしっかりと癒してくれます。枕の硬さや高さが合わない場合は、リクエストすれば異なるタイプの枕を用意してくれるサービスもあり、睡眠の質へのこだわりが感じられます。
充実のアメニティと環境への配慮
環境保護の観点から、客室に最初から置かれているアメニティは最小限になっていますが、ロビーの「アメニティベース」から必要な分だけ自由に持ち帰るスタイルが採用されています。ここには高級ブランドのスキンケアセットや、日焼け後のケア用品、さらにはヘアオイルまで用意されており、女性客から特に好評です。
客室内にはミネラルウォーターのペットボトルではなく、再利用可能なボトルが用意されており、各フロアに設置されたウォーターサーバーから水を汲むシステムになっています。サステナブルな取り組みでありながら、いつでも冷たい水が飲める利便性も兼ね備えています。
朝食ブッフェ「クワッチー」の魅力
「朝食が美味しいホテル」として数々の賞を受賞している実力派です。ブッフェレストラン「クワッチー」では、沖縄料理から洋食、和食まで豊富なメニューが並びます。マリオット時代からの人気メニューも健在です。
肉厚ハンバーガーとクロッフル
この朝食の代名詞とも言えるのが、自分で具材を選んで作る「肉厚ビーフバーガー」です。ジューシーなパティは朝からパワーをチャージするのにぴったりで、多くの宿泊者がこれを目当てに訪れます。チーズやトマト、ソースを自由にカスタマイズできる楽しさも魅力の一つです。
そして、デザート感覚で楽しめる「クロッフル」も見逃せません。クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼き上げたサクサク・モチモチの食感は病みつきになります。エッグベネディクトや搾りたてのフレッシュジュースなど、トレンドを押さえたメニュー構成はさすがの一言です。
沖縄料理コーナーの充実度
沖縄に来たからには郷土料理を食べたいというニーズにもしっかり応えてくれます。ゴーヤーチャンプルーやラフテー(豚の角煮)はもちろん、自分好みに盛り付けられる「ポークたまごおにぎり」のステーションも人気です。沖縄そばも用意されており、トッピングを自由に選んでオリジナルの一杯を作ることができます。
地元の食材をふんだんに使ったサラダコーナーや、トロピカルフルーツも充実しており、朝から沖縄の食文化を五感で楽しむことができます。連泊しても飽きないほどメニューのバリエーションが豊富なので、毎朝の食事が楽しみになること間違いなしです。
開放的なレストラン空間
レストラン自体も天井が高く、全面ガラス張りの開放的な空間となっています。窓の外にはプールと緑が広がり、リゾート気分を損なうことなく食事が楽しめます。席数も多いため、混雑時でも比較的スムーズに案内されることが多いですが、窓際の席を希望する場合は早めの時間帯に行くことをおすすめします。
スタッフの対応もテキパキとしており、空いたお皿の片付けや料理の補充も迅速です。小さなお子様用の椅子や食器も完備されており、家族連れでも気兼ねなく食事ができる配慮がなされています。テラス席も一部あり、気候の良い時期には外での朝食も最高です。
アクセスと周辺のダイビング・観光情報
ホテルは沖縄本島の中央部、名護市の入り口に位置しており、南北どこへ行くにも便利な立地です。特に海遊びやダイビングを目的とする旅行者にとっては、非常に使い勝手の良い拠点となります。
レンタカーとシャトルバスの利便性
那覇空港からは沖縄自動車道を利用して約70分(許田IC下車)で到着します。レンタカーでのアクセスが一般的ですが、運転に不安がある方は空港リムジンバスの利用も便利です。ホテル玄関まで直結しているので、大きな荷物があっても安心です。
また、ホテルから近隣の「かりゆしビーチ」までは無料のシャトルバスが運行しています。ホテルは高台にありますが、このバスを使えば数分でビーチにアクセスできるため、海水浴を楽しむ際も不便さは感じません。夜には近隣の居酒屋などへ送迎してくれるサービス(要確認)がある場合もあり、食事の選択肢も広がります。
ダイバーに嬉しいロケーション
このホテルは、沖縄本島の主要なダイビングスポットへのアクセスが良好です。恩納村の「青の洞窟」エリアへは車で約20〜30分、北部の「水納島」や「瀬底島」へのボートが出る港へもアクセスしやすい場所にあります。朝早くからのダイビングツアーに参加する場合でも、移動時間を短縮できるのは大きなメリットです。
高級リゾートホテルでありながら、アクティブな滞在をサポートする姿勢があり、ダイビングショップの送迎車がエントランスまで来てくれることも多いです。しっかりとした休息を取りながら、日中は海で思い切り遊ぶという、メリハリのあるダイビング旅行を実現できます。
周辺の観光スポットとコンビニ事情
ホテルのすぐ近くには、24時間営業のコンビニエンスストア(ローソンなど)があり、ちょっとした買い物に困ることはありません。また、道の駅「許田」も車ですぐの場所にあり、お土産の購入や沖縄天ぷらなどのB級グルメを楽しむことができます。
美ら海水族館へは車で約40〜50分、古宇利島へも同程度の時間で行くことができます。北部観光のゲートウェイとして最適な位置にあるため、天候に合わせて北へ行くか南へ行くか、当日の朝にプランを決めるようなフレキシブルな旅にも対応しやすい立地です。
まとめ:オキナワマリオットの良さを継承した新リゾート
「オキナワ マリオット リゾート & スパ」は「オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ」へと生まれ変わりましたが、その本質的な価値である「広々とした客室」「絶景のプール」「美味しい朝食」は失われるどころか、さらに磨きがかかっています。マリオットというブランド名がなくなったことへの不安を感じる必要は全くありません。
むしろ、沖縄の自然と調和したロビーや、充実したアメニティ、そして家族全員が楽しめる施設の数々は、以前よりも満足度の高い滞在を約束してくれます。ダイビングや観光の拠点としても、ホテルでゆっくり過ごすリゾートステイとしても、自信を持っておすすめできるホテルです。
次の沖縄旅行では、ぜひ新しくなったオリエンタルホテルで、進化したリゾート体験を味わってみてください。特に繁忙期は人気の朝食会場やプールサイドが混み合うため、早めの予約と、ゆとりを持ったスケジュールでの滞在をおすすめします。


